『ペテロの葬列』 第3話 あらすじ&感想【ネタバレ注意】

 

 

 

 

「相関図」

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ペテロの葬列第3話~大金が人質たちの運命を狂わせる

 

 

とうとう杉村三郎の家にも宅配便が届けられたところから物語は始まる。
中身は300万円。
それはいいのだが、のっけから驚いたのは、杉村が銀行の帯封を切り、お金を勘定するシーンだ。えええっ、帯封切っちゃっていいの?それって受け取りを了承したことにならないの?

 

 

田中雄一郎から電話が架かってくる。彼の心配は、「皆が警察に届けてしまわないか」と「他の人はいくら貰ったか」である。あまりにも露骨な聞きようだ。まあ、正直と言えば正直なのだろうが。
彼の心配を受け、杉村はバスジャック被害者たち皆で一度集まろうと提案する。
場所は例の絵が飾ってあるカフェ。くせ者のオーナー水田大造がいるお店だ。

 

 

今回は傾きかけた工場の経営者、田中雄一郎を中心にストーリーは展開する。運転資金のために、一刻も早くこの慰謝料を使ってしまいたい田中は、受取りをためらっている他の人たちとの軋轢を生む。
前野メイが「おじいさんは裕福そうに見えなかった」と同情的な意見を言うと、ピストルを首筋に押し付けられ恐怖を味わった田中は、「慰謝料を貰うのは当然だ」といきり立つ。確かに理屈は通る。だがあまりに露骨な金欲しさの態度は、場の空気を悪化させていく。
田中の工場の事情、家庭の状況が描かれるにつれ、ちょっと同情的な気持ちも湧き起ってはきたが…。

 

 

「おじいさんのことを少し調べませんか」
運転手柴野和子の言葉を受けて、杉村が仲介策として提案する。
今はお金のことを警察に言わず秘密にしておき、出来るだけお金の素性や出どころを調べてみましょう、と。冷静な判断かもしれない。怪しい素性だった場合、あとからマズイ問題に発展する可能性だってあるのだから。

 

 

取次の場所を調べるため皆が送り状を取り出すと、場所は関東近縁に散らばっている。しかも筆跡はバラバラ。共犯者は複数いるのでは、という疑問が生まれた。
しかも初めてバスに乗り合わせたというのに、犯人の佐藤一郎(暮木一光)は、柴野の子供の名前を知っていた。おかしい・・・。

 

 

驚くべき記憶力で、暮木が上げた3人の名前(高東憲子、中藤ふみ江、葛原昭)と住所をスマホに残していたメイから、それをメールで送ってもらい、杉村と手島雄一郎は3人の素性を慎重に調べることにした。

 

 

やがて分かって来たこととは、高東という人物が架空投資詐欺を行い警察に捕まった過去があるということだった。
詳しい事情を教えてくれた酒屋の主人はこう言う。
「この先子供には迷惑をかけられない、そう思って騙されちゃうんだよ」
なんだか胸のつまる言葉だ。自分の生活の負担を子供にはかけさせたくない、と思う優しい親心をうまく衝いてくるのが投資詐欺なのか。

 

 

もう一人、伏線らしき登場人物が現れる。先週ちらっと出て来た新聞配達員だ
彼は公園のベンチに座る妊婦に近づき、あるファイルを強引に渡す。そこには『高越勝巳に関する調査報告書』とあった。彼女の夫に関するものだ。開くと、数々の詐欺事件の内容が書かれていた。
この新聞配達員の行動は、一連の騒動とどう繋がって行くのだろう。

 

 

また、妻の菜緒子にも内緒にしているお金の件を、どういうわけか間野京子に話してしまった杉村。彼の心の中に起こった変化とは何なのだろうか?
この先、嵐が巻き起こることを予感させる終わり方だった。