『ペテロの葬列』 第7話 あらすじ&感想【ネタバレ注意】

 

【相関図】

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第7話 バスジャック犯の本当の目的~妻と夫の不協和音

毎回思うのだけど、このドラマはいつもあっという間に終わってしまう。

“ええっ、1時間ドラマ(正確には54分)だったよね、これ。時間間違えてるんじゃないの?”

時計を確かめると、確かに時間通りだ。面白いドラマほど、あっという間なのである。それでいて冗漫感がない。たぶん、原作の良さに脚本がうまくマッチしているのだろう。

今回はとうとう女同士の闘いの火ぶたが切られる。

間野は自分の“女”をあからさまに出し、杉村を取りに来た。それは過去の男から逃れるために、杉村を利用しようというものなのかも知れない。

菜緒子は2人が仲良く話している場面に遭遇し、ショックで混乱し、パーティ会場を出る。それでなくても杉村から「区切りをつける時が来た。この家を出よう」と、会社を辞めることを切り出されて衝撃を受けている状態なのに。誰かに縋りたい、と思った時に浮かんだ顔は、橋本だった。彼女は電話をかけ、そして慌てて切る。だが橋本は菜緒子からの電話と分かると、かけ直してしまう。

二人は接近してしまうのか?

それはさておき、前回迫田とよ子の娘、美和子が「暮木を知っている」と言ったその理由が、今回明かされる。

迫田は軽い認知症である。いつものように『クレステ海風』へ行き、そこのベンチに座っていた時、突然正気に返ってしまう。そして本当は母はもう亡くなり、ここにはいないことに気付いて立ち去り、バス停で涙にくれる。そこへ声を掛けて来たのが、暮木だったのだ。

彼は迫田が介護していた母をこの高級老人ホームへ入れ、手厚い介護を受けてもらおうと貯めていたお金を、日商フロンティアという会社の会員である女に騙されて渡してしまったことを聞き出す。

しかし迫田は騙される方にも罪はあるんでしょ、と言う。自分が悪いと。

なんか切ない話だ。世の中には「自己責任で」とか「聞かれなかったので言いませんでした」的な商売がはびこっているような気がする。だから正直な人ほど、自分を責めてしまうのだろう。騙した方が本当は悪いのだ、とは気付かずに。

美和子が母に持たせた紙(自分の住所や美和子の携帯番号など書かれている)を見て、暮木は電話をかけてきた。日商フロンティアに騙し取られたお金を、少しだが取り戻せるかもしれないと。そしてそれは実行されたのだ。

これで暮木がなぜバスジャックなどという事件を起こしたのか、何となく分かってきた。

そんな小さなことで詐欺の様な事をする人間が改心するのか?

話を聞いていた睡蓮のマスターは、「する」と断言する。なぜかとても意味深な表情をするのだが、彼も過去に改心した“何か”があるのだろうか。

美和子はこのお金は天からのプレゼントだと言い、他の人も警察に言わないで欲しいと頼む。それを聞いた人たちは、それぞれ心に思うところが芽生えていく。

だがお金を受け取ることで、会社に迷惑がかかると思う杉村は悩む。しかし事情を知ってしまった今、警察に言うことは出来ない。考えた挙句、彼はそろそろ会長に提出した辞表を受理してもらう時が来たと考えるのである。そして冒頭の、菜緒子がショックを受ける場面へと繋がって行くのだ。

つくづくお金というのは、罪深いものだなぁ。人の運命を狂わしていくのだから。

真面目に送り伝票から、送った人間を探していた前野メイは、あるスーパーがコンビニに代わっていることを突き止める。そこへ電話をかけるとその人間は、何か知っているようだ。

「もしかして、お爺さんの奥さんとか?」

電話は切れた。新たな展開を想像させて次週に続く。

ひとつ不思議に思った事がある。手島が美和子に、宅配便に貼り付けられている送り状のことを聞いた時のことだ。

「捨てました」と彼女は言った。ええっ、捨てたの?普通変なものが送られてきた場合、送り状は証拠として取っておくでしょ。捨てないと思うんだけど。他の人だってみんな取っておいたし。

これも何かの符合なのかな?