映画LUCY/ルーシー wiki【感想ネタバレ注意】

あらすじ(公式)

ごく普通の生活を送っていた女性ルーシー。ある日、マフィアの闇取引に巻き込まれてしまい、そこで起こったアクシデントによって彼女の脳は異変をきたす。「人類の脳は10%しか機能していない」と言われるが、ルーシーの脳は覚醒し、次々と人智を超えた能力を発揮し始める。脳科学者ノーマン博士は彼女の脳の可能性を信じ、落ち合う約束をする。一方、マフィアは行方をくらませたルーシーを巨大な組織全体で追い詰めていく。マフィアの裏をかき、博士の元へ向かうルーシーは次第に人間性を失い、自分自身でさえもコントロール不能な暴走状態へと陥ってしまう。覚醒の勢いは誰にも止めることはできない――彼女の存在は、人類を破滅に導くのか、それとも、救いとなるのか。

公式サイトより

物語の内容(ネタバレ注意)

・途中までルーシーの物語と、ノーマン教授の講演が交錯しながら映画は進む。

・台湾の台北に留学している女子大生のルーシーが、中身のわからないアタッシュケースを運び屋のリチャードに押し付けられ、チャイニーズマフィアの運営するホテルへと入る。(その後リチャードは殺害される)

・ホテルの最上階に連行され、アタッシュケースを開けさせられる。(中身は青い薬物CPH4)

・腹部を切開、自分が運んできた覚せい剤を詰められクスリの運び屋として国外へ渡ることに。またこの時3人の男の中にもクスリが仕込まれる。

・輸送中、下っ端のマフィアに暴行され腹部を数回蹴られ、中の覚醒剤のCPH4が体内に流出。ルーシーの覚醒と崩壊がはじまり、驚異的な身体能力を手に入れる。

・下っ端どもを瞬殺し銃器を確保、タクシー運転手を銃で脅して病院へと向かう。またこのあたりからルーシーの人間性の喪失が始まる。

・病院の手術台の末期の患者を殺し、医者に覚せい剤の腹部からの摘出を銃で脅して命じる。手術されながら母親に電話をかけ、人間性がまだ完全に失われていない間に母親に電話し愛とお別れを告げる。

・延命と能力の制御のため他の3人の男の腹の中にあるCPH4を求め、情報を集めにマフィアたちのホテルへ向かい瞬殺。ボスのジャンを両手をナイフで串刺しにして頭の中を透視し記憶を読み取ることに成功。

・自宅に戻りPCで人間離れした早さとハッキング技術で情報をかき集め、インターポールの麻薬部署のデル・リオ警部と接触、三人の男を捕らえるように命じ情報を与える。またこのとき超遠距離まで透視できる千里眼と、全ての小型電子機器を操る能力を発現し、同時に自然科学のほぼ全知識を網羅。脳科学者の権威のノーマン教授のホテルのルームへとテレビ電話し、覚醒の進捗状況を伝え、24時間以内に能力を制御できずに崩壊する自分が成すべきことは「次の世代へと情報を伝えること」だと聞く。

・フランスで三人の男の身柄を確保したデル・リオ警部の元へ、指名手犯となったルーシーは黒の長髪の女性に姿を変え飛行機で向かう。このとき他人を操る力やサイコキネシスに目覚めるが、同時に能力の暴走と身体の崩壊が始まり、トイレで急いで手持ちのCPH4を摂取するも意識を喪失。

・目覚めるとそこは病院でインターポールに拘束されたことに気づく。警察たちを一瞬で気絶させ、三人の男が収容された病院へとデル・リオの車で向かうが、途中でマフィア達もその病院に向かっていることを通信を傍受して知り、運転席をぶんどり爆走し始める。

・病院にはチャイニーズマフィアたちが既に到着し、護衛の警察や医者を殺害、三人の男からCPH4の取り出し手術を始める。そして三人の男を殺害したところにルーシー到着、マフィアたちと銃を天井に張りつけ、千原ジュニアに似た幹部からクスリを奪う。

・一流の脳科学者たちを集めたノーマン教授の元へ到着、自分が到達した世界の真理について、お手製のプロジェターやら模型やら色々使って語りはじめる。

「人間は真理の深淵と向かうのを、自ら数や形によって単純化してしまう。例えば車の速度を上げていくと、その姿は軌跡を越えて消滅してしまい、数や形ではその存在の証明をできない。つまり、真理とは数学的概念によって捉えことはできず、”時”という概念によってのみ記述されるのだ。」 的なことを話します。

・大学へチャイニーズマフィアたちがボスのジャンを連れて襲撃、ルーシーは残りのCPH4を用いて、これから宇宙の真理から知識のダウンロードを始めコンピュータを作成しデータをノーマン教授の元へ渡すことを学者たちに伝える。

・警察とマフィアの攻防が激化する中、ルーシーは研究室内の電子機器を全て取り込み次世代のコンピュータを作成。真っ白な空間に転移、ダウンロードのため世界の様々な場所へテレポートし、NYのタイムスクウェアへと到達。そこで西部開拓時代→先住民インディアンの時代→原始時代へとタイムワープし、世界最初の類人猿「ルーシー」と接触、そして太陽系、銀河、宇宙の初まりまで遡りはじめる。

・千原ジュニアの活躍でルーシー達の研究室に到達したマフィアのジャンが、ルーシーを殺す一歩手前でダウンロードが完了し彼女は消滅。すぐさま生き残っていたデル・リオ警部がジャンを殺害する。

・残ったコンピュータはルーシーの全知識を集約しUSBメモリを作成、ノーマン教授がそれを手に取った瞬間崩壊する。ルーシーはヒトの形を越え、世界に偏在する思念体または概念に昇華。それをデル・リオ警部にスマホを通じて伝えたところで本作の幕が落ちる。

登場人物&用語

キャスト

・ルーシー(スカーレット・ヨハンソン)台湾に留学している女子学生。一週間前にリチャードと知り合う。

・ノーマン教授(モーガン・フリーマン)脳科学の権威。ヒトは脳の機能のほんの一部しか使いこなせていないと長年主張してきた。

・デル・リオ警部(アムール・ワケド)麻薬を主に取り締まる警察。中盤からルーシーと行動をともにする。

・Mrジャン(チェ・ミンスク)台北を拠点とするマフィアのボス。

・リチャード(ピルー・アスベック)台湾で危ない仕事ばかりする運び屋。開始10分で死亡。

・キャロライン(アナリー・ティプトン)ルーシーのルームメイト。不健康な生活をしている。

用語

・CPH4:妊娠から6週間後妊婦から胎児へと極めて少量分泌される青色の物質。そのエネルギーは胎児にとって原子爆弾に等しく、全身の骨を凄まじいスピードで作りあげる。極めて少量でなければ人体に大変有毒。

※なおCPH4という名前はフィクションであるが、同じ働きをする物質は実在し、人工ではなく妊婦だけが作り出せる天然由来の物質だそうです。

感想&考察

まず始めにルーシー役のスカーレット・ヨハンソンが終始レディガガに見えました、また物語上の立ち位置だとバイオハザードのアリスに似ています。何度も言いますがマフィアの幹部はガチで千原ジュニアに似てました。

とても短い映画で想像以上に結末があっさり終わったので新鮮でした。(90分くらい)

最後ルーシーがコンピューターを作るシーンに、後もう一つくらいどんでん返しが来るのが洋画という感じですが、映画って結構疲れますし、冗長にうだうだやられるよりは潔くて良かったです。

ああ、後シネマトゥデイなどのあらすじでノーマン教授(モーガンフリーマン)が、

100パーセントへ向かって覚醒していくヒロインを見守る脳科学者” 

などと表現されていますが、実際に見るとルーシーが一人で勝手にぐいぐい真理に到達していくので、とても”見守る”だなんて言えないです。むしろルーシーがノーマン教授を引っ張ってくぐらいでした笑。

また“ヒロインの暴走を描く”

というのもしっくりこなかったです。ルーシーが自分を制御できないシーンはせいぜい飛行機で腕や顔が粒子に分解され始めたシーンくらいじゃないですかね?それ以外の行動は割と一貫してた思います。まあ、一般人の機械的な切り捨てやフランスでの爆走も暴走と言われればそうかもしれません!笑

また映像美も良かったです。特にルーシーの能力の働きを可視化した表現が良かった!

樹木の脈やヒトの血管の透視や、スマホなどの通信網を束として可視化し、それを車のウィンドウに投影してipadのように指のスワイプで表現したのは斬新だったと思います。超能力の働きを可視化するのって中々難しくて、特にインターネットとかの情報網を操る超能力って、せいぜい能力者の瞳の色が変わったりオーラが出たりくらいしか見たことなかったので・・・・・。

まるでGUIですよ!GUI!グラフィックユーザーインターフェースです。

また最後のシーンのドス黒くブクブクうごめくコンピュータを作りあげるシーンも、アニメ映画AKIRA的な機械と人間の生体融合の不気味さを感じました。

後は冒頭のチャイニーズマフィアのシーンなども、ガゼルにチータが迫り首を嚙み裂くシーンを断片的に挿入することで緊張感があり、じわじわ身に迫るものがありました。サスペンス色が濃かったですね。例えば蜘蛛にかまれたくらいで超能力があっさり発現するんじゃなくて、非道な人体実験のような体験を経て覚醒するのもリアリティがありましたね〜。

というか今思えば、この冒頭のカオティックでアナーキーなアジア都市台北の描かれ方や、ドラッグでまるで呪いのように超能力を発現するところとかまんまアキラですね笑。冒頭は完全にアキラの世界です。ネオ東京です。

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やはりちょっくら探してみると海外の人たちも同じこと思っている人がチラホラいましたが、どちらかというとリミットレス(2011)に関連付けて考える人の方が多かったです。まあアキラは上映からもう30年近く経ちますもんね。でもリミットレスの源流はAKIRAだと言われることも多いので、鉄男君さまさまということで!

ノーマン教授が講義の最初で生物の目的は情報の保存であり、そのためには「不死」によって情報を保持していくか、または「繁殖」によって情報を次の世代へと伝達していくかの二通りしかないというのも面白かったです。

先ほどの行動原理の件と重なりますが、この次世代への情報伝達の道を選ぶ前から覚醒後のルーシーの行動原理は人間的な感情が薄いように感じられました。例えばマフィアたちのホテルに出向く目的も復讐ではなく情報収集が目的だからか、ボスのジャンに対しても殺害はしない、CHP4をマフィアたちから奪う時も武力の無力化だけで殺すわけではないなどなど。。

アカシックレコードだとかパラレルワールドだとか、世界そのもののコントロールを題材にした映画や漫画(最近のヒット作で挙げるならスペック結)ってこのごろ多いと思うのですが、その中でも比較的論理の破綻がなく、エヴァのように俗的な形而上学に寄り過ぎず描けていたんじゃないかな?と。(それでもまず設定に無理があるし十分形而上学的ですが。)

ネット上だと低評価が多いようですが個人的には結構楽しむことができました。

オマケ(パロディー)

とても面白いのでぜひ!w

映画をまだ見てない方も予告と見比べれるだけでも結構楽しめます笑

(公式)

(パロディ)