『 同窓生~人は、三度、恋をする~ 』 第9話 感想【ネタバレ注意】

 

☆ 同窓生~人は、三度、恋をする~ ☆   第8話

=感 想 記 事=

人の二面性が色々と映し出されていた今話。

仕事に打ち込む気持ちを新たにしていた健太。その矢先に現われたのは、両親。

最上の営業スマイルを向けた相手は、両親になってしまった。

田舎に住むようになり、野菜作り励み、悠々自適な生活を送っているかのように見える両親。

街中に住んでいた人が、田舎に憧れ、自然に親しみ快適に暮らしているかのように見えるが、街中での生活に慣れている人は、きっと田舎暮らしも退屈に感じてしまっていると思う。

田舎暮らしは老後の楽しみではあるが、街中に久々に出てきて、仕事にふれると、母は生き生きとし、父もクリーニングの仕事に血が騒いだはず。

そこは、グッとこらえて、息子へ仕事は譲ったとの思いから、機械を新調するために通帳と印鑑を手渡す。

「こういう時のため」と、200万円を渡すことで、父も親らしい事が出来たと満足したように思う。

そして、それを素直に受け取ることで、それが、親孝行になっているのだとも思った。

「ありがとうございます」と、頭を素直に下げる事が出来るようになった健太。

家業が嫌だと思っていた子供時代。その家業を自ら受け継ぐと言いながらもどこか、中途半端だった健太が、ようやく、あけひと一緒になる…と、言う目標ができ仕事に打ち込めるようになった。

息子が、家業を受け継いで、廃れることなく続けて励んで行ってくれている事が、父には何よりうれしかったのであろう。

そして、別れたはずの孫と再会出来た事で、息子の成長も感じられたのではないだろうか。

しかし、両親の前では、子供っぽさが出てしまう40男。

この演技は井浦新ならではでしょう。

そして、母も「あんたを信じている」と、言葉を残し、いけないと事に足を踏み入れているのではと感じながらも、息子をどこか応援している。

いくつになっても、母は、息子がかわいいのであろう。

「店、任せたからな」と、父。

息子の成長を感じらた一日で、これでようやく田舎暮らしに落ち着けるのではないだろうか。

いや、やはり街中の人は、物足りなさを感じるはず。

元妻・冴子の表情の変化もありあり。

第1話から今話まで、市川実和子の表情の変化を出す演技は上手さを感じた。

当初は、かわいくない顔つきで…と、思っていたが、それが変化と言う意味で、とても活かされていたように思う。

そして、冴子と健太に対し、父が言った「よりを戻す気は無いのか?」の言葉が、なぜか引っかかる。

今後の展開で重要な一言だったのではないのか…と。

二面性が一番出ていた太郎。

暴力も明らかになっていく太郎。

いろんな決意から、離婚届に名前を書くあけひ。

それが太郎に見つかり、怒りが最高潮になった太郎。

子供たちの前で、あけひを罵倒し暴力を振るってしまう。そして、家から追い出してしまう。

一郎にしてみたら、きっと以前にもあった出来事。父のこの姿を見てきた一郎。

だから、妙にしっかりしていて、聞きわけの良い子供で、父に逆らう事も無く…。

この一郎が、今度はどうするのか…気になる。

今度は、自分一人ではない。残された弟や妹の為に何かするのではないだろうか?

あけひの姿を見て薫子は「DVとか無いの?」の言葉に対し、「大丈夫」と、答えるあけひ。

この「大丈夫」には、いろんな意味が込められているように思えた。

太郎からの暴力には耐えられる、もう別れるから大丈夫、気持ちは固まっているから大丈夫、健太がいるから耐えられる…等々、いろんな気持ちが込められているように感じた。

遼介は、会社での降格。プライドの高い遼介にとって、とてつもなく屈辱的な事であろう。

本当に心が折れてしまっているはず。

それを助けるのは薫子。

降格した事を家族に伝え、その事に対して仕事をすると言い出した妻・加奈子。

加奈子は、きっと遼介の落ち込んだ気持ちをものすごく感じ取っていたのであろう。

仕事をすることで、遼介への負担を減らしてあげたいと、本当に思っていたのであろう。

「総務部だと、今よりちょっと早く帰れるのかしら」と、加奈子。

きっと、いつも帰ってこない遼介に寂しさも感じていたに違いない。

遼介の態度に、これまで平気だった訳では無かったんだと感じた。

その気持ちは、きっと遼介には素直に受け取る事は出来ないのだろう。

健太、あけひ、遼介、薫子…皆の気持ちが固まってきた所だが、取り巻く周りの人達の気持ちが動き出してきた。

これからの展開が、激しくなっていくように思うし、思いのままに進んで行かないように感じる。

楽しみだ。