ゲイが多い町からイノベーションは生まれる。狭いコミュニティから飛び出て自分に変化を起こそう!

居心地の良い仲間同士で過ごすことには、一見とても良いことに思われますが、それが閉鎖的なコミュニティとなるとデメリットもあります。
 
そのひとつとして、「自分と似た人間、同質な人間ばかりと出会っていても、大きな”非連続的変化”は生み出されない」ということがあります。

 

 

非連続的変化とは、たとえば馬車が自動車になったり、インターネットの発明によって情報の流通量がそれまでの何百万倍にも高まるような、それまでの常識では考えられないような飛躍的な変化のことを言います。
社会を大きく変えるような発明や新商品を生み出すためには、この非連続的変化をいかに起こすかが大切となります。
 
アメリカのシリコンバレーや、数々のベンチャー企業を輩出するスタンフォード大学などは、まさに都市や大学が非連続的変化を生み出し続ける母体となっているといえるでしょう。
 
なぜ、それらの都市や大学では、非連続的変化を起こす人が定期的に生まれるのか?
 
それについて、トロント大学の都市経済学の専門家、リチャード・フロリダ教授が興味深い研究を行いました。

 

 アメリカのハイテク産業で大きく伸びている都市の国勢調査を分析したところ、「同性愛者」(ゲイ)と「俳優や芸術家、デザイナーなどのクリエイティブな仕事に従事する人」(ボヘミアン)が多いことがわかったのです。

 

フロリダ教授はこれを「ゲイ指数」「ボヘミアン指数」と名付け、どれくらいの都市がクリエイティブであるかの指標とすることを提唱しました。

 

教授によれば、ゲイやクリエイター層の人々は、一般的に美的センスに優れており、他者への寛容の気持ちや文化的開放性をより強く持っているために、多くの才能や人的資本を惹きつけると言います。
 
また、非常に強く社会で差別されているゲイのような人々を受け入れる都市は、それだけ異質なものへの許容度が高く、多様性を持っているために、新たなビジネスやイノベーションが生まれやすいというのです。

 

 

出典「星海社:武器としての交渉思考(瀧本哲史)」