『ペテロの葬列』 第1話 あらすじ&感想【ネタバレ注意】

 

 

【相関図】

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第一話

 

宮部みやき原作、杉村三郎シリーズ第2弾ペテロの葬列。主人公杉村三郎は(小泉光太郎)は、今多コンツェルンの広報室という会社専属の編集室の副編集長兼記者です。以前は出版者の編集者でしたが、今多コンツェルンという大企業の娘菜穂子(国仲涼子)との結婚条件の為グループ広報室で会社の広報誌を作っています。そして、妻と娘に囲まれた日常を送っています。

 

 

ある日杉村(小泉孝太郎)は、編集長の園田瑛子(室井滋)、手島(ムロツヨシ)と共に元今多コンツェルン取締役であった森信弘(柴俊夫)への取材の為、森(柴俊夫)が妻の介護の為移り住んだ房総の地にやって来ます。妻菜穂子(国仲涼子)と面識のある森信弘(柴俊夫)との取材は和やかに進みます。また、森(柴俊夫)は地位を捨てても大切にする、今は認知症になってしまった妻への思いを語ります。

 

 

同じ頃妻菜穂子(国仲涼子)はエステを受けており、帰り際信頼のおけるエスティシャン(長谷川京子)にエステを辞める事を告げられショックを受けます。

 

 

取材は無事終わり、帰り3人はバス乗車します。バス停に着き老人が降りると思われた時事件は起こります。老人(長塚京三)の手には拳銃が握られ、バスの運転手、芝野和子(青山倫子)の額に推しあてられていたのです。初めは状況が掴めない乗客も老人(長塚京三)の発砲により、拳銃は本物で自分達がバスジャックされたことを覚ります。運転手(青山倫子)、坂本(細田善彦)、前野(清水富美加)、田中(峰竜太)、迫田(島かおり)、杉村(小泉孝太郎)、園田(室井滋)、手島(ムロツヨシ)の男女合わせ、8名が人質となりバスは廃業となった工場跡地に向かいます。体の悪いと思われる老人でしたが用意周到に考えられた計画によって人質達は抵抗できる術を失います。

 

 

不安な状況の中老人(長塚京三)はバスを停車させ、運転手である芝野(青山倫子)、そして老婦人の迫田(島かおり)をバスから降ろし、警察に通報するようにという意外な指示を与えます。バスの運転手として残ると抵抗した柴野(青山倫子)でしたが、乗客の為迫田(島かおり)と下車し付近の民家に通報に走ります。

 

 

要求の見えない中老人(長塚京三)は人質皆に自己紹介を求め、自分は佐藤一郎と名乗ります。そして、奇妙な提案を人質に投げかけます。「一億円を上限に解放後慰謝料を払います。」その実現不可能なような提案にのり、自分の身の上話等話し出す人質達に、バスジャックという環境を忘れるような一体感が生まれ佐藤(長塚恭三)のペースになっていきます。皆、必要な金額を語り、普段の日常や夢、やりたい事等自由に語り合います。そしてそんな状況を冷静に観察する杉村(小泉孝太郎)。そんな中編集長園田(室井滋)は普段と全く違い、取り乱します。その姿に、杉村(小泉孝太郎)、手島(ムロツヨシ)も動揺します。園田(室井滋)は明らかに衰弱しこの状況の異様さを叫びます。そんな中やっと事態を把握した警察によってバスは囲まれることになります。そしてようやく犯人である佐藤(長塚京三)はバスジャックを起こした目的を語ります。お金でもなくこうして警察に本気になって探してほしい人がいることを語ります。皆の興味が集まる中、3人の悪人という人物の名前、住所を警察にメールし、時間内に連れて来るようにと佐藤(長塚恭三)は要求します。そして警察からの条件として一人解放することになり衰弱の激しい園田(室井滋)を開放します。開放される際、園田(室井滋)は憎しみの表情で、佐藤(長塚恭三)のような人を知っていること、そして嫌悪感を語ります。そして佐藤(長塚恭三)も園田(室井滋)が考える人物と自分は違うとしながらも園田(室井滋)のイメージする人物を理解し代わって謝罪します。無事バスを降りた後も園田(室井滋)には過去の映像がフラッシュバックしていました。

 

 

事件が警察によって把握され、今多コンツェルンにもその情報が伝わります。杉村の妻菜穂子(国仲涼子)も知ることとなります。心臓病を患っている為周囲に心配されながらもいてもたってもいられない菜穂子(国仲涼子)は杉村(小泉孝太郎)の元へと秘書の橋本(高橋一生)の車で向かいます。

 

 

そして時間は立ち約束の時間を迎えます。」警察との交渉の為佐藤(長塚京三)が携帯電話を手にした瞬間、あたりは光に包まれ、次の瞬間警察の突入がはじまります。皆が無事に確保されたと思えた瞬間、前野(清水富美加)の悲鳴と号泣がバスに響きます。佐藤(長塚京三)が血を流し倒れていたのです。人質が無事保護される中杉村(小泉孝太郎)は警官に佐藤(長塚京三)の死の原因を問います。警官は突入した瞬間に自分で拳銃を使った自死であったと告げます。謎が多い中無事解決したように事件は終わり、次回へと続きます。

 

 

(感想)

 

杉村三郎シリーズということもあり、楽しみにしていた作品が始まった。期待通りその内容に初めから引き込まれていった。ハイジャック犯とは思えない老人によって始まったハイジャック。しかしその、ハイジャックは暴力、恐怖とはまた違う奇妙なものだった。犯人からの慰謝料を約束する等ハイジャック犯とは思えない提案。その人柄に人質、犯人とは思えない関係性、一体感が生まれていく。犯人の目的は?そして犯人が口にする3人の悪人とは誰なのか?そして何をした人物なのか?次々と生まれる疑問に目が離せなくなる。また、編集長の秘密とは何か?過去に経験したであろうトラウマを感じさせる。人の心の奥底に潜むものが何なのか考えさせられる作品だ。最後は老人の死という完結に思えるがどうも腑に落ちない。その裏に潜むであろう真相を早く知りたいという欲求にかられる。また、杉村と妻、そして今多コンツェルンにも関わるであろうと想像できる。犯人である老人は自殺という結末を迎えたが、ここから様々な人間模様が見れる人間ドラマが始まった。まだまだ謎が多いこのドラマの続きが早く知りたいと夢中にさせるドラマである。