「微妙。」映画『マレフィセント』感想【ネタバレ注意】

映画マレフィセント見てきました!

 

 

ざっくり説明すると、

 

 

魔法の森の王、妖精マレフィセントが愛する男ステファンに翼をもがれ裏切られる。

ステファンはその功績で国王となり王女オーロラ姫が生まれる。

オーロラ姫にマレフィセントが16歳で永遠の眠りにつく呪いをかける。

(呪いは真実の愛のキスで解ける。)

オーロラ姫は16歳まで魔法の森の三人の妖精(無能)の家で育てられる。

呪いをかけたマレフィセントが何故かオーロラ姫の面倒をいろいろ見る。

その間に王妃は死亡、国王ステファンは頭がおかしくなり始める。

マレフィセントはオーロラ姫の呪いを解くためステファンの城へ向かう。

マレフィセントは翼を取り戻し、ステファンは死亡。

オーロラ姫の呪いはマレフィセントの呪いで解け、

魔法の森と王国ふたつの王女となる。

 

 

・・・ところどころフィリップ王子の存在とか省きましたが、

だいたいこんな感じです(笑)

 

 

Wikipediaに詳しく載ってたので、

詳細を知りたい人はそっちを見てください!(笑)

 

 

感想はというと、

う~ん途中まではよかったんですけども微妙でした。

マレフィセントがオーロラ姫に呪いをかけるまでがピークだった気がします(笑)

 

 

特にマレフィセントが王国に乗り込んだ後がかなりひどかった。

最後ステファンと戦う際のマレフィセントの服装が全身黒タイツみたいでびっくりしました。

もう魔女というよりは完全にトゥームレイダーでした。

ローブの下にそんなピチピチなレギンスいつのまに履いてたんですか?っていう・・・。

妖精・魔女のイメージは皆無でしたねマジで。

もう誰クラフト~

 

 

というか大体城への乗り込み方自体が森に君臨する魔女として果てしなくダサかった・・・。

妖精にとって鉄は、触れると瞬時に火傷を負うほど致命的でして、

ステファンによってその鉄がイバラのように城内の回廊に張り巡らされているんですけど、

なんとマレフィセントはそのイバラを通る際、

火傷をしないようにそおっとくぐり抜けていくんですよね。

ダサい・・・果てしなくダサい・・・・・。

それぐらい魔力で薙ぎ払えないのだろうか?

大勢の兵士たちを宙に浮かせて自由自在に操ってた魔女とはとても思えない・・・・。

 

 

そもそもオーロラ姫の眠りを覚ますために、

フィリップ王子を拉致って眠りにかけてマレフィセント自身が城に連れていくっていうのも

微妙でしたね。。。

圧倒的な現場主義です。

フィリップを操るなり、カラスのディアヴァルを使うなり、

もっと魔法の森を総べる魔女としての威厳をですね~~

 

 

しかし王国と魔法の森を隔てるイバラの壁は一瞬にして築いたりと、

物語を通して能力、魔法の使い方の配分がおかしいです。

マレフィセントが要領の悪過ぎる魔女にしか見えません。

 

 

妖精時代も積極的に単身敵軍に飛び込んでいた名残なのでしょうか?

とにかくオーロラ姫の様子をちまちま見たり城に自ら乗り込んだりと、

マレフィセントは現場の人なのです。

 

 

また国王ステファンの描かれ方が雑だった気がします。

王妃の死に間際でも

もぎったマレフィセントの翼にずっとぶつぶつ語りかけていたり、

兵士に怒鳴り散らしたりと妄想・狂気に囚われている様が、

かなり不自然に感じられました。

 

 

オーロラを三人の妖精に預けっぱなしで妖精たちと

全く連絡を取っていない様子もおかしかったし。。。。。

 

 

そもそも預けた三人の妖精たちが無能過ぎてどうしようもないのですが(笑)

ご飯は赤ん坊のオーロラ姫のお腹の上にニンジンを置いておくだけだったり、

蜘蛛を食わせようとしたり、

三人で争いをしている隙に崖から落ちそうなオーロラ姫から目を離したりと、

もうこれは広義の児童虐待といっても過言ではない・・・・・。

虐待ではなくとも確実にネグレクト・・・・。

 

 

三人の妖精のビジュアルは、

ハリポタのアンブリッジと、林家パー子と、老けたYOUみたいな感じです。

というかアンブリッジは本人でしたけどねw

人間化した時は色合い的にも完全にアンブリッジでした。

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ウザさ的にはアンブリッジよりも林家パー子に限りなく近いですが・・・・。

 

 

フィリップ王子の扱いもとても雑、というか酷かったですね。

真実の愛のための茶番劇に付き合わされるためだけに出てきたフィリップ王子。

もう最初から登場させなかった方が良かったんじゃないかな?、と・・・。

青臭さを越え乳臭さえ漂うフィリップ王子。

ただオーロラ姫とちょっと話すだけだったのが気づいたら、

例のネグレクト妖精たちにオーロラ姫とのキスを迫られる始末に・・・。

 

 

現在ディズニーではラプンツェルやアナと雪の女王をはじめ、

プリンスとプリンセスという構図や、

またいわゆる”真実の愛”の典型からの脱却を目指すような動きが見て取れる気がしますが、

 

 

今作の「真実の愛=マレフィセント&オーロラ」の構造自体は問題がないんですけれども、

“真実の愛”の典型からの脱却を表現するには、それが”脱却”であるがゆえに、

必ず比較・逆説的な対象(あるいは生贄)が必要で、

 

 

前作の大ヒット「アナと雪の女王」ではそれがクリストフでして、

まぁ「真実の愛=アナ&クリストフ」の可能性も物語の途中までゼロではありませんでした。

しかし今回のフィリップ王子がオーロラ姫と共有した時間はたった数10分であり、

そもそも真実の愛の対象ではないことが自明だったので、

ただの茶番劇の前座となってしまった気がします。

 

 

だからといって前述の通り、

“真実の愛”の典型からの脱却には比較対象(生贄w)が必要で、

マレフィセント単体では物語に起伏がなさ過ぎて、

フィリップ王子の存在を出さないわけにもいかず・・・・・。

というのが現実かな・・・・と?

 

まぁアナと雪の女王の”真実の愛”の相関図は、

エルサの生贄にはクリストフがいて、

クリストフの生贄にはハンス王子がいるという、

三段論法になっていたので起伏があり成功したのだと思います。

 

 

総括するとマレフィセント中心のハッピーエンドのプロット、

その物語設定自体のせいで、

登場人物たちがバカげた行動、ありえない行動をとらざるを得なかった。

というのが一番説明しやすいと思います。

 

 

マレフィセントが幼少期からオーロラ姫と接するためには、

原作では言い争いはするものの知的な三人の妖精たちが、

ただ頭の悪いネグレクト妖精である必要があるし、

 

 

マレフィセントは呪いをかけた数週間後いきなりオーロラの面倒を見はじめるという、

不自然な行動をとらざるを得ないわけだし。

(せめて食事を与えるシーンを抜かし、

崖から落ちたオーロラを救うシーンだけ残しておくだけで、

もっとずっとマレフィセントの行動にリアリティが感じられたと思う。)

 

 

ステファンがネグレクト妖精たちの子育て状況を時折確認するくらいの、

ちゃんとした王様だったら、

その瞬間マレフィセントとオーロラとの交流の可能性は消滅するわけだから、

常に倒錯した王様である必要があるし。

 

 

フィリップ王子は前述のとおり、

前座しか用意されてないし・・・・。

 

 

一番不憫なのは、

最後の女優人生がこの作品というアンジェリーナジョリーなのかもしれない。

いや役的には超ハマってたんですけどね。

 

悪役ヴィランを主役に据えパラレルワールド的な裏設定を加えるのは、

とても斬新だったし映像美も優れていましたけども、

物語の中心プロットにかなり無理があって、

その犠牲となる登場人物たちのキャラ崩壊・設定の貧しさは見ていられるものではないですね。

マジで!(笑)

 

 

とりあえず映画美術の人はサモトラケのニケが好きなのかな~

(マレフィセントの雲海上でのポーズ的に)

というメッセージしか自分には伝わってきませんでした!

 

 

あと主題歌のOnce Upon a Dreamの映画版は、

原作とは違って、

荘厳で、レクイエムのような子守歌のような・・・・

とても良かったです。

 

 

 

https://www.youtube.com/watch?v=tQghIelv5lg

こちらは日本語。英語の方が圧倒的に良いです。

 

原作でオーロラが森の中で歌う様子。

 

 

ぜひとも聞き比べてみてください!

 

とにかくディズニーは今後「美女と野獣」や「ピーターパン」をはじめ次々に実写化を行うとのことですが、

どうなっていくのかは闇ですね~(笑)

ディズニー黒歴史の幕開けかもしれぬ!

 

とりあえず思い出のマーニー見よっと!

 

以上、映画マレフィセントの感想でした!